外国語ボランティア養成講座「楽しい通訳にチャレンジしましょう! 場面による通訳のコツと勉強法」

外国語ボランティア養成講座

 皆様、Hello/Bonjour/您好!高岡市国際交流員のジョーイです。

 2021年3月21日に、富山市民国際交流協会からの依頼を受けて、外国語ボランティア養成講座の一環としてとやま市民交流館で講演させていただきました。受講者の方々は、それぞれ中国語、韓国語、ポルトガル語や英語を習得し、趣味も個人的な経歴も幅広く異なります。皆様が挑戦したいことに合わせて様々な場面で活躍できるように、私はCIRとして担当してきた業務の経験に基づいて、場面毎の通訳のコツと勉強法について紹介しました。

 講演の最初は、「通訳者」が行う仕事の意味を積極的に考えていただき、身近な例を通して、直訳と意訳による表現の違いを紹介しました。それから、公式的な場面、観光案内や生活相談などの通訳場面によって、必要な心構えと準備の仕方について説明しました。最後に、二人組で母国語と習得言語の共通点と相違点についてディスカッションを行っていただきました。私は個人的な興味から、意味が近い英語と日本語のことわざや、日本語と同じ漢字を使っていても意味が完全に違う中国語の語彙をいくつか紹介しました。

 今回の講座を通して、通訳する時には言葉を変換できるかどうかより、その背後にある文化との触れ合いが一層大切だということを理解していただけていたら嬉しいです。また、日常生活の中で言葉や文化の違いを学ぶことによって、楽しい通訳へつながればと期待しています。

 後半には、参加者とともに小学校の入学準備の通訳方法について交流を行いました。英語のグループに入り、日本の小学校の体制、給食、服装や面白い行事など、参加者の方々に教えていただきました。「卒業式に着物で出席する日本人がいますが、外国籍の方でしたらその国の礼装もぜひ着てほしい」という暖かいコメントもあり、異文化受容への関心が高いと感銘を受けました。微力ながら、これからも国籍、人種、宗教などの区別を問わず、楽しく交流できるような環境づくりに努めたいと思います。

滑川市「在留外国人との意見交換会」

 皆さん、こんにちは。ベトナム語国際交流員のチャムです。2月20日(土)に英語国際交流員のマチユさんと一緒に、滑川市「在留外国人との意見交換会」に通訳者として参加しました。

 「在留外国人との意見交換会」において、外国人が日常生活の中で感じる困りごとや行政サービスに対する要望などを巡り、滑川市役所の関係各課の職員たちと市内在住のベトナム人3人・中国人3人・インドネシア人2人が様々な意見を交換しました。

当日、滑川市職員の司会進行内容を通訳するのみならず、各テーブルにおける参加者の議論を進めたり、出された意見を日本語に通訳したりしました。また、私が担当したテーブルでは、ベトナム人と中国人がいたため、ベトナム語の通訳の他に、中国語に通訳する依頼もありました。
※新型コロナウイルスの影響により、中国語国際交流員の来日が遅れています。

こうした意見交換会に参加するのは初めてでしたが、このような活動を通じて、滑川市をはじめ、富山県の外国人住民を支援していきたいと思います。

富山県警察通訳人研修会

110番の日(1月10日)に向けた広報活動に続き、富山県警より警察通訳人研修会に講師として出席する依頼がありました。ポルトガル語、韓国語、ベトナム語、英語、ウルドゥー語の5言語で実施され、以下のように2日に分けて開催されました。

〇開講式およびポルトガル語、韓国語、ベトナム語についての研修:2月5日(金)
〇英語、ウルドゥー語についての研修:2月12日(金)
※各国語研修はおよそ1時間程度で実施されました。

当日、110番を受ける警察官役、通報者役、通訳人役が決まり、3つの想定場面についてのロールプレイが行われました。終了後、国際交流員の私たちは不自然な言葉遣いを直したり、通訳に関するアドバイスをしたり、コメントしたりしました。短い時間でしたが、少しでもお役に立てれば幸いです。