10月31日(土)に「(公財)とやま国際センター」主催の「災害時外国人支援ボランティア研修」を実施しました。
3つの言語で開催され、英語とポルトガル語は国際交流員(マチユ、マルセロ)が担当し、中国語は「富山県外国人ワンストップ相談センター」のスタッフが担当しました。
当研修は災害時に、ニュースや防災情報等の多言語化を行えるようにすることを目的としています。
海外で日本語の案内を見ると安心するのと同じように、災害時に母語での案内があると「自分の言語を話せる人がいる」という安心感を与えます。
多言語での案内を作成するにあたって、次のポイントがおすすめです:
- できるだけ短く書く。
文字数が少ない分、大きく印刷できます。 日本語や韓国語やロシア語は文字に特徴があるので見つけやすいですが、西洋言語(英語、スペイン語、ポルトガル語、フランス語、…)は同じローマ字アルファベットを使うため、大きく見つけやすく書くと良いです。 - 重要な情報だけ大きく書く。
見出し(「何」)を一番大きく書きます。 その次に「いつ」「どこ」が重要な情報です。 その他の説明(理由、経緯、担当者の名前など)は小さめの文字で十分です。 - 西洋言語は直接的な表現の傾向があります。 非常時には「丁寧」より「確実」を優先した方が良いです。 翻訳したときの表現の例:
「一般の方の立ち入りはご遠慮ください」 → 「立ち入り禁止」 - 時間の表記について:
- 「午前」「午後」を表記する場合は「AM」「PM」も併記した方が良いです。
- ただし、例えばポルトガル語は午前午後を示す短い表記方法がないため、24時間形式での表記が好ましいです。
- 場所などの名前は読み方のローマ字表記で書く。
場所の名前の翻訳より、日本語読みのローマ字表記が良いです。 外国人が周りの人に翻訳名で訪ねても伝わらない可能性が高いからです。 ローマ字表記と翻訳や施設の説明を書くと良いです。 例:
体育館 →GymnasiumTaiikukan (gymnasium)
救護所 →First aid stationKyuugosho (first aid station) - 余裕があれば:
- その言語を代表する国旗を描くのも良いです。
- ピクトグラムやイラストも描くとわかりやすくなります。
「(一財)自治体国際化協会」のホームページでは、災害時の多言語サポートのガイドラインや自動的に案内板等を作成するツールを提供しています。
アクセスはこちら(外部ページです) → http://dis.clair.or.jp