オランダからの姉妹都市訪問団

 富山の皆さん、お久しぶり!国際交流員のルーカスです。

 今回は9月に行った大仕事、姉妹都市オランダ王国スドウェスト・フリースラン市をお迎えした話を皆さんにシェアしたいです。

 ご存知のとおり、ほぼ半世紀前の1970年に黒部市とスドウェスト・フリースラン市(旧スネーク市)が1970年に姉妹都市提携を結びました。そのきっかけは、黒部市に拠点を置くYKK株式会社がヨーロッパで最初の工場の進出先がスドウェスト・フリースラン市ということで、YKKが建てられた基盤に姉妹都市関係を確立したとも言えますね。しかし、両市との繋がりは昭和時代に生まれたばかりの事ではなく、それ以上歴史深い縁があります。日本とオランダは昔から水と共存し水道技術を推進した共通点があり、明治政府は治水に関して優れた土木技師をオランダから多く招聘しました。その中に黒部川の愛本新用水の調査行ったローウェンホルスト・ムルデル氏は、実は現在スドウェスト・フリースラント地域の方でした。

 今回の来市訪問の間、歓迎式典終が終わってから2日ほど当市の様々な視察先や観光名所を巡りました。セレネ美術館、歴史民俗資料館、松桜閣等という文化的な場所の他にも、水道技術と地理を中心した黒部川電気記念館、浄化センターと宇奈月ダム内の見学、そして黒部峡谷のトロッコ電車、黒部牧場まきばの風、道の駅KOKO黒部と魚の駅生地という人気のある観光スポットまで巡りました。どれも気に入って下さったようですが、彼らにとって一番良かったのは清明中学校での交流だったようです。やはり日本の学校はオランダと異なるものであり、直接校内を歩いて回ったり、生徒と話たり、日本の学校の雰囲気を感じられるのがすごく面白かったと言われました。特に自分にとって印象に残ったのは、中学校の視察を終え、次の視察先に向かおうとしたところで、たまたま運動会の応援団の練習を見かけて訪問団の皆さんが飛び入りで練習に参加し、予定外の自然な交流が生まれたことはまさに圧巻でした。

  私の仕事の中で一番忙しい時期はこの1週間でした。朝から夕方まで訪問団と同行している中、各視察の案内と一般対応を通訳し、夕食会では、主に通訳を中心していたため、食べる余裕がほとんどなかったです。しかし、訪問団の皆さんが親切で面白い方々だったおかげで、忙しい中でも一緒に過ごした時間が楽しかったです。そして、スドウェスト・フリースラン市と黒部市について大変勉強になりました。今後の姉妹都市訪問を楽しみにしています!

 

 

姉妹都市訪問

こんにちは!黒部国際交流員 ルーカスです。

2023年10月15日から10月19日にかけて、黒部でアメリカのジョージア州メーコン・ビブ郡からの生徒達を歓迎しました。

姉妹都市提携で結ばれているメーコン・ビブ郡との関係をより緊密にするため、毎年度両市が交互に姉妹都市交流研究事業として青年訪問団を派遣しています。2023年に来たメーコンの訪問団は高校生16名、そして引率者4名でした。半週の間、生徒達が黒部市のホストファミリーと一緒に滞在して、午前中に清明中学校または明峰中学校に通いました。午後に学校教育課の職員と私が生徒と同行し、黒部の観光地を見学しました(月曜日は生地とKOKO黒部、火曜日は宇奈月温泉、水曜日はYKKセンターパーク、市民交流センターあおーよと夕食会)。観光地との案内の他にも、正式行事で通訳をしました。到着した翌日の表敬訪問、そして随行者のための夕食会にも参加しました。

やはり国際交流員になってから初めての大行事、公式行事デビューと思った私はもちろん緊張しましたが、正式な役目を果たすために熱心に取り組みました。生地とYKKセンターパークの案内を上手く通訳するため、事前準備として現場の様子も直接見に行きました(恐らくそれは情報収集の機会だけでなく心の準備にもなりました)。歓迎会の際、黒部の市長と議長の間に座った私は大変重圧を感じましたが、雑談が続くと少しずつ盛り上がって、安心しました。

今年度も実施する予定ですので、引き続き頑張りたいと思います。