こんにちは!中国遼寧省外事弁公室から来ました国際交流員の宋 依陽(そう いよう)です。今年の4月に富山県に来て、約7か月が経ちました。今回のブログでは、遼寧省人民政府の所在地である瀋陽市(遼寧省の省都)について簡単に紹介したいと思います。
1979年5月、中国の各界代表者が、中日友好の船「明華号」で富山県を訪問し、県内各地で交 流・交歓が行われましたが、その一行の中に遼寧省の代表が含まれていました。また、同年7月には、富山県から第9回「青年の船」が中国を訪れ、遼寧省を中心に各地で友好親善を深めました。 その後も両県省は密接な交流を続け、1984年に当時の全樹仁(ぜん じゅじん)省長以下8名の代表団が富山県を訪問した際に友好県省が締結され、今年は40周年の節目の年を迎え、遼寧省のトップである中国共産党 遼寧省委員会郝 鵬(かく ほう)書記と新田八朗知事が相互訪問をし、さらに親交を深めました。
遼寧省瀋陽市は面積 1 万 3000 ㎢、人口 829 万人(遼寧省全体の面積 14 万 8000 ㎢、人口 4368 万人)で、中国東北地方最大級の都市のひとつです。
瀋陽市の気候は温帯モンスーン型大陸気候に属し、冬季は寒く乾燥します。 最も寒い1月の平均気温は-10.8 度になります。夏季は高温多湿で、最も暑い7月の平均気温は 25.1 度です。年間平均気温は 8.6 度となっています。
瀋陽は、漢の時代には候城(こうじょう)、唐の時代には瀋州と呼ばれ、元の時代から瀋陽と呼ばれるようになりました。その後、女真族のヌルハチが後金国を建国し、1625 年には盛京(後金の都)となりました。ヌルハチの子孫(清の皇帝)が北京に遷都したあとには第二の都とされ、1657 年には民政機関である奉天府が設置されました。
瀋陽市の主に3つの有名なエリアを紹介します。まず、瀋陽故宮(世界遺産)を中心とするエリアで、最も歴史のあるところです。ここは清代に奉天城が置 かれた所で、その名残として城門や城壁も残っています。多くの老舗とおしゃれなデパートが並ぶ中街や、張氏帥府博物館などの観光スポットも数多くあります。
次に瀋陽駅の周辺です。20 世紀初頭から開発が始まり、中山広場に向か って延びる中山路にはこの遺構が残っています。また、デパートやショッピン グモールが立ち並ぶショッピング街である太原街があります。
最後は瀋陽北駅周辺です。こちらは金融ビジネス街として開発が進んでいます。また、このエリアに遼寧省高速バスターミナルなどもあり、他都市に移 動する際の交通の拠点となっています。
皆さまが瀋陽を訪問される際は、この3つのエリアへ行くことをおすすめし ます。是非、遊びに来てください!